日銀が9日発表した平成25年12月の「生活意識に関するアンケート」によると、個人の1年後の景況感を示す判断指数(DI)が前回(9月調査)と比べて4・4ポイント下落のマイナス14・0となり、2四半期続けて悪化した。アベノミクスに対する期待感よりも4月からの消費税率引き上げへの懸念や不安感が上回ったもようだ。
景況感DIは景気が「良くなっている」と答えた人の割合から「悪くなっている」と答えた人の割合を引いた数値。現在の景況感DIは0・9ポイント下落のマイナス9・2とこちらも2期連続で悪化した。
一方で現在の物価に対する実感は「上がった」と「下がった」との回答した人の比率が下がり、「横ばい」が1・2ポイント増の29・3%だった。
物価が1年後に「上がる」と回答した人の比率は80・9%と前回から2・1ポイント下落したが、20年9月以来の高水準。1年後の物価上昇率の予測平均値はプラス4・9%だった。