■安定した暮らし 選択迫られる時
東日本大震災からやがて3年が経(た)とうとする中、これからの日本のために私たちはさまざまな選択を迫られています。特に経済、生活の根幹となるエネルギーの問題は、多くの課題を抱えた重要なテーマです。私たちの安心で安定した暮らしを見据えた議論が、今求められています。2月から産経新聞社は、「日本のために今~エネルギーを考える~」と題したキャンペーンを展開いたします。この中では、フジサンケイグループの各メディアと連携して立体的な議論の基軸を発信していく予定です。今回は本キャンペーンのサポートをしてもらう8人の有識者にメッセージをいただきました。
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□ジャーナリスト 櫻井よしこ氏
■払拭すべき原発への誤解
日本が新しい再生可能エネルギーの開発で先頭に立つべきことはいうまでもありません。しかし現段階では、国の経営を考えても、基礎的なエネルギーとしての原子力発電は必要です。
福島の事故が起きたことは本当に不幸なことでした。あの事故を厳しく検証することこそ、日本の原発の安全性を高めるのに必要です。事故は津波に対する備えが不十分で電源をすべて失ったことが原因でした。なぜ電源が喪失し、事故が起きてしまったのか。しっかり検証し、安全性の向上につなげることこそ、世界の人々の幸福に役立ちます。