オーストラリアで開かれるTPP交渉会合を前に記者の質問に答える鶴岡公二首席交渉官=17日夜、成田空港【拡大】
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉会合に向け、鶴岡公二TPP首席交渉官は17日、オーストラリアに出発した。鶴岡氏は、出発前に成田空港で記者団に「(交渉が)最終段階にかかっていく流れの中で、最大限の成果を目指して努力を続けたい」と述べ、交渉の進展に意欲を示した。
TPP参加12カ国は19~24日までキャンベラで首席交渉官による交渉会合を開く。知的財産権や国有企業改革などの難航分野で詰めの交渉し、25~27日に同国シドニーで開く閣僚会合で政治決着に向けた調整を進める。
閣僚会合について鶴岡氏は「できるだけ成果を出し、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議につなげるのが目標だ」と強調。現地では日米の2国間協議も開催する予定で、「(日米協議の)結果が全体を進める原動力になることをぜひ実現したい」と意気込んだ。