内モンゴル自治区フルンボイル市で2014年12月に開催された中国国内のスノーモービル大会。大興安嶺山脈を選手らは駆け抜けた(中国新聞社)【拡大】
中国最大の国有林地で「北部辺境の緑の長城」と呼ばれる内モンゴル自治区大興安嶺で3月末、63年間にわたる伐採が終了した。4月以降、大興安嶺重点国有林区では天然林の商業伐採が全面停止となった。最後の伐採地は根河市林業局の烏力庫瑪林場だった。
中国国家林業局によると、重点国有林区改革を推進し、森林資源の回復と育成を促すため、内モンゴル自治区政府や吉林省政府、林業企業の長白山森工集団は中国政府の決定に従い、4月以降の商業伐採を全面停止。国家林業局は今年第1四半期(1~3月期)に伐採状況について重点検査を行い、不法な伐採行為があった場合は摘発する方針を明らかにしていた。
同自治区嶺南地区8カ所の林業局と天然林資源保護工程区外の大興安嶺山脈に位置するフルンボイル市、ヒンガン盟、通遼市、赤峰市、シリンゴル盟の国有林地102カ所、吉林省の森林経営局4カ所でも商業伐採が一斉に停止された。