閣議に臨む(左から)石原伸晃経済再生担当相、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相=29日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】
麻生太郎財務相は29日の閣議後会見で、28日に甘利明前経済再生担当相が週刊文春の報じた金銭授受疑惑の責任を取って辞任したことについて「大変残念なことだと思う」と述べた。
安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の司令塔の退場により政権運営への打撃が懸念されるが、「総理も甘利大臣の意向、意思を尊重されたということなのだと思う」と話した。
今後の経済財政運営への影響については「今はデフレ不況からの脱却の正念場であり、経済政策に滞りが出ないよう内閣を挙げて頑張っていかなければならない」との見解を述べた。
甘利氏の後任となる石原伸晃元環境相に対しては「経済財政運営を一緒にやっていくことになるので、この分野があまり得意じゃないかもしれないが、頑張ってもらうことを期待している」とやや辛口のエールを送った。