「春節」前後の連休中、訪日客の爆買いにわいたドラッグストア=大阪市中央区(門井聡撮影)【拡大】
2015年度(15年4月~16年3月)の訪日外国人旅行者数が2000万人を突破していたことが19日、関係者への取材で分かった。14年度(約1467万人)比では約1.4倍伸長。15年通年ベースも2000万人は目前だったが、その後も中国人客らが春節(旧正月)休暇に多く来日するなど増加ペースを維持した。政府は20年に4000万人の新目標を掲げており、受け入れ態勢の充実を急ぐ。
日本政府観光局(JNTO)が20日に推計値として公表する予定。関係者によると、訪日客数は昨年1~12月に1973万7000人となった以降も、16年1月が前年同月比52%増、2月も36%増と大幅プラスで推移。3月も中国人客などを中心に前年水準を上回った。
周辺諸国の経済成長に加え、アベノミクスによる円安効果により、海外の訪日旅行需要が拡大。地方空港での国際路線の乗り入れが進んだことや、政府がビザ発給要件の緩和、消費税免税制度の拡充などのインバウンド対策を打ち出したことも奏功した。