
プジョーとオペルのロゴマーク(ロイター)【拡大】
フランス自動車大手プジョー・シトロエン・グループ(PSA)と、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の子会社であるドイツのオペルが統合交渉を進めていることが分かった。規模を拡大し、欧州市場で競争力を高めるのが狙い。交渉は最終段階で、数日中に発表予定だという。海外メディアが14日伝えた。
プジョーとオペルの2016年の欧州連合(EU)市場でのシェアを単純合算すると16・6%になる。2位のフランス大手ルノーを抜き、首位のドイツのフォルクスワーゲン(VW)に近づく。ロイター通信によると、プジョーとGMは既にスポーツタイプ多目的車(SUV)やミニバンの生産で協力関係にある。
15年に発覚したVWの排ガス規制逃れを受け、欧州ではディーゼル車の売り上げに逆風が吹いている。プジョーとオペルは電気自動車(EV)の開発を急ぐほか、自動運転などの分野でも主導権を握りたい考えだ。(共同)