《少し間を置き、勝俣会長が静かに語り始める》
「いずれにしろ株価がここまで下落し、信用、信頼を全く失うまでなってしまうこと、それは私はこの10年間、社長、会長を務めてきたので責任が重い。大変申し訳ありませんでした」
《一部怒号が飛ぶが、率直な謝罪に静まる会場。勝俣会長は次の株主の質問を受け、議事を進める》
男性株主「私も原子力損害賠償法について、申し上げる。同法のただし書きは非常に大きな災害などのときは免責すると定めている。非常に巨大なというのはどういう意味かについて、当時の枝野(幸男)官房長官は人類の予想もしていないようなものなどとして、(福島第1原発事故には)適用されないと言っていた。人類が予想もできないものとはどういうものか。賠償責任の有無を裁判所において検証すべきだと思うがどうか」
《会場が大きな拍手に包まれる》
「また、国の原子力政策に従って、原発の建設運転に関わる資金は民間電力会社が負担してきた。その中で(福島第1原発)事故が起きた。しかし、原発の設計基準は国が定めている。それに従って電力会社がつくってきたのだから東電は、国に損害賠償を責任すべきだと思う」
《さらに大きな拍手が起こる》
「最後に会場にいる猪瀬(東京都副知事)さんにお聞きしたい。東電の社外取締役として以前、東京都副知事がいたが。この方は一体どんな仕事をしたのか」