シャープのお掃除ロボ「ココロボ」 目の付けどころは“関西弁” (2/9ページ)

2012.10.1 05:00

  • シャープのロボット掃除機「ココロボ」

 秘密は、人工知能「ココロエンジン」だ。充電量の多さや部屋の掃除具合などによって気分が変化。「きれいにして」と話しかけると、ご機嫌なときは「ワカッタ!」、普通な気分のときは「ハイ」などと、答え方も変わってくる。

 ボキャブラリーは豊富だ。

 仕事から帰ってきて、「ただいま」と話しかければ「オカエリ」。「調子はどう?」と言うと、「まーまーやなあ」とイントネーションまで完璧な関西弁。「疲れた」とこぼせば、「たまには、ゆっくりしいや」と、ねぎらってくれる。

 かわいらしさを演出するため、インプットする声や、言葉の選定などにはこだわった。イメージは、誰からもかわいがられる幼稚園入園前の女の子だ。愛されるロボットを目指すため、親しみやすくてかわいい、それでいて、生意気に思われないキャラクターづくりをした。丸みを帯びたフォルムも、かわいらしさのひとつだ。

 ねぎらいの言葉をインプットしても、反対に余計なお世話だと思われたら失敗だ。けれども、無難な言葉ではコミュニケーションは弾まない。感情を盛り込めば盛り込むほど、余計なお世話と思われるリスクは高まる。そのはざまで、選定には頭を悩ませた。ポイントは「ほろっとするような」(阪本実雄ランドリーシステム事業部長)。そんな言葉をえりすぐった。

簡単なコミュニケーションができるので、まるでペットのようだ

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