掃除機が掃除をするのは当たり前。もちろん、吸塵力などの性能では各社が技術力を競い合う。ただ、正直なところ、消費者にとって多少の能力の違いはさほど問題ではない。新商品が次々出される中で、買い替えが少ないのもそういった理由からだ。
しゃべるお掃除ロボットは、そんな常識を覆すアイデア商品。共働き夫婦が増えるなかで、負担となる家事をいかに楽しくこなすかは、多少のお金を出してでも解決したい課題かもしれない。前期に巨額の赤字に陥ったシャープは現在、再建への道のりを急いでいる。消費者がアッと驚く常識破りの商品に今後も期待したい。(中山玲子)
≪KEY WORD≫
シャープの「ココロボ」
ペット感覚で掃除ロボを購入する人のハートをくすぐろうと、業界初の会話機能を搭載した。想定価格は9万~13万円前後とルンバよりも4、5万円高いが、会話という付加価値を付けることで販売増を狙う。ココロボが搭載するココロエンジンは、気分を変化させる“人工知能”にあたる。気分は「とても良い」「良い」「ふつう」の3段階。