ただ、小さな子供に何十もの言葉をしゃべらせるのは難しい。実際は、小さな女の子をイメージした声を成人女性の声優にしゃべらせた。イメージはピッタリだった。
技術力勝負 「ルンバ」に挑む国内勢
≪MARKET≫
共働き夫婦が増えるなか、掃除は夫の担当という家庭は多い。主婦が嫌がる家事で掃除は常に上位にランクイン。そんな嫌な掃除も、外出中などに任せておけるのがお掃除ロボットの人気の理由だ。
調査会社の富士経済によると、11年の金額ベースの市場規模は93億5000万円(国内メーカーの海外販売を含む)に達し、20年には560億円と約6倍に膨らむ見通し。
世間にはすでに、いくつかのお掃除ロボットが販売されている。先陣を切ったのは、米アイロボットの「ルンバ」で2002年の発売。東芝ホームアプライアンスも02年、ロボット掃除機を国内メーカーとして初めて発売したが、約25万円と高価だったこともあり、ほとんど普及しないまま撤退を余儀なくされた。
その後10年が経過し、ルンバの独壇場の掃除ロボ市場に切り込んだのがシャープのココロボだ。さらに、東芝ホームも、ロボット掃除機の新製品「Smarbo V(スマーボV)」を9月1日に発売するなど、ここにきて国内勢が巻き返しに動いている。