創造と破壊「ソニーにいたらできなかった」 元技術者の近藤哲二郎さん (2/7ページ)

2013.5.10 11:00

ISVC技術で処理した映像

ISVC技術で処理した映像【拡大】

 近藤は独立後、ブームとなった3D(3次元)テレビの仕事を頼まれたが、断ったという。3Dが20年後のテレビではないと判断したからだ。

 その上で「本当の意味での3Dを開発する」と、画面に映っている物体を認識するときの脳の負荷を抑えながら高精細な4K映像を創り出す技術「ICC(統合脳内創造)」を11年5月に発表した。

 ICCは当初60型クラスの4Kテレビを対象にしたが、研究開発対象を拡大。何キロにも広がる大自然の迫力を大型スクリーンで体験できる技術開発に乗り出した。

 コンセプトは「(1960年公開の映画)『ベン・ハー』が封切り時にアピールした総天然色(カラー)と大スペクタクル(壮大さ)。映画をテレビで見るようになって、失われたスペクタクルの感動を脳が味わえる映像を提供する」。

 「とんでもないこと」の一端が今年2月に披露された。ICCを進化させ「脳内感動創造」と呼ぶ「ISVC」技術を開発した。まさにスペクタクルの感動がよみがえる映像処理技術で、大型ディスプレーに映し出されている場所に実際にいるかのような臨場感や迫力を大画面で得ることができる。

「富士山の神々しさ」を脳が記憶していれば、その情景がよみがえる

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