統合型リゾート、日本の賭け シンガポール・カジノに見る将来像 (4/4ページ)

2014.3.31 09:30

シンガポールにある複合型リゾート施設「マリーナ・ベイサンズ」(藤沢志穂子撮影)

シンガポールにある複合型リゾート施設「マリーナ・ベイサンズ」(藤沢志穂子撮影)【拡大】

 ただギャンブル依存症を防ぐ抑止力とバランスを取る政策も必要になる。MICEとセットなら外国人観光客誘致の効果は大きく、ひいては日本経済の活性化に貢献できる」と話す。

 ただ外国企業がアジアで拠点を設ける「アジアヘッドクオーター構想」で日本は、シンガポールや香港などに圧倒的な後れを取っている。

 その日本で国際会議を開くメリットをどう見いだしてもらうのか。またカジノは「和」の魅力を生かすなど、先行するラスベガスやシンガポールなどと差別化しなければ、外国人の集客はおぼつかない。

 政府は29日、国家戦略特区に6地域を指定した。うち「東京圏」は20年の東京五輪も視野に入れた「国際ビジネス圏」がコンセプトで、東京はIRの最有力候補地とされる。すでに大手不動産や建設、観光など関連業界は実現に向け、強い意欲を示している。

 だが、まずは世界から人・モノ・金の集まるよう、日本での事業環境を改善することが先決だ。そのためには法人税の実効税率引き下げや規制緩和などを急ぐ必要がある。(藤沢志穂子)

【用語解説】統合型リゾート(IR=Integrated Resort)

 カジノだけでなく、ホテルやビジネス施設、カジノ以外の娯楽施設、ショッピングモールなどを併設する複合的なリゾート開発形態。このうちビジネス向けは会議(Meeting)、奨励ツアー(Incentive Tour)コンベンション(Convention)、展示会(Exhibition)の頭文字を取って「MICE」と呼ばれる。こうした大規模な施設建設には巨額の資金が必要となるため、海外では大企業や市中銀行などによる投融資の仕組みが確立している。日本では現在、超党派の議員で構成する「国際観光産業振興議員連盟」がIRの実現に向けた法整備を急いでいる。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!