グリコ乳業、既存概念振り払い「泡の食感」実現 (2/7ページ)

2014.4.7 05:36

  • カップの中で、ホイップクリームとコーヒーと抹茶のゼリーが2層に分かれているのがアワリッチの特徴だ

 このホイップクリームが、その後のアワリッチ開発でも大きな貢献を果たした。当時、マーケティング部では、スーパー、コンビニエンスストアのチルドカップコーナーに新しい価値のある商品を提案したいと考えていた。苦悩する日々が続くなか、同研究所から「ドロリッチのようにホイップクリームを使い、容器を振ることで『泡』の食感を作ることができる」という新しい提案があり、それをきっかけにアワリッチの開発が進んだ。

 マーケティング本部洋生菓子マーケティンググループの難波真一郎さん(40)は「ドロリッチを飲んだお客さまから、『ゼリー状の飲料も良いが、ゼリーでなく飲みやすい食感を楽しめるものがあれば』という声があった」と、開発の動機を語る。

 また、昨年6月に社内の営業担当者を集めた説明会を開き、透明カップの中で、2層に分かれたホイップクリームとコーヒーゼリーが、強く振ることで泡状に変化した様子を見せた。同本部マーケティング企画室コミュニケーショングループの石田潤さん(36)は「会場内に衝撃が走った気がした」と、記憶に鮮明に残ったという。

 混ぜると泡状になる技術は特許出願中で企業秘密だが、凝固素材の配合にポイントがあるという。コーヒーの試作では、振ったときにできるだけ液体に近づくよう、ゲル化剤や寒天、果実に含まれるペクチンなどの凝固素材の配合を100回以上繰り返した。「コンマゼロ何パーセントの調整」(川口さん)で誕生した食感なのだ。難波さんは「コーヒーと抹茶は、それぞれ泡との親和性が抜群。振って泡になった食感はどのメーカーにもまねできない」(難波さん)と自信を見せる。

賞味期限が21日間であることも開発の重要なポイント

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。