グリコ乳業、既存概念振り払い「泡の食感」実現 (4/7ページ)

2014.4.7 05:36

  • カップの中で、ホイップクリームとコーヒーと抹茶のゼリーが2層に分かれているのがアワリッチの特徴だ

 同社が期待しているのはインターネットの動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」だ。表現力の豊かな動画を発信している「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれる動画クリエーター22人に、発売前のアワリッチや新CMで登場する製造機「泡ラ手マシン」を貸与し、自由な発想で動画を投稿してもらう。「アワリッチの新CMのパロディー」や「何回振ったら一番おいしいかを検証する」など、さまざまなアイデアがあり、仕掛け人の石田さんは「振ったら泡になる驚きと、振って飲む楽しさを知ってもらいたい」と話す。

 42年の歴史を持つプッチンプリンは13年1月、累計販売個数世界一でギネス世界記録TMに認定された。アワリッチの開発物語はこれから始まる。

 ■現場で感性磨き「驚き」の発想誕生

 ≪TEAM≫

 東京都昭島市にあるグリコ乳業の商品開発研究所。一日の仕事は、やかんでお湯を沸かすことから始まる。実験器具などを殺菌するためだ。研究員は、ゲル化剤など材料の配合を示した表を見ながら、計量作業などを行う。できあがった試作品を食べて改良点を議論するという地道な作業から、消費者の心に届く商品ができる。

 同研究所は、1968年に前身の中央研究所として設立され、「ヨーグルト健康」や「プッチンプリン」など、数々の商品を作り出してきた。アワリッチの開発チームも、「勢いのある仕事なので、若くて行動力のある人たちが選ばれた」(難波さん)。

開発研究企画グループの岡村さんは、ドロリッチとプッチンプリンを担当

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