市川 昨年11月、小泉純一郎元首相が日本記者クラブで「原子力はトイレのないマンションだ。原子力はすぐに停止すべきだ」と発言しました。その主張は最終処分場は政治的に判断できないのだから、これからもできないだろうということでした。しかし、5年5カ月に及ぶ小泉政権の下でも原子力はきちんと稼働していて、その間も使用済燃料は出続けていたのです。首相経験者の発言としては、無責任だと思います。
原子力があってもなくても、現在ある使用済燃料をどうするのかの議論はしなければなりません。再処理すると使用済燃料1トン当たりMOX燃料が100キログラム、リサイクルウランが130キログラムつくることができます。今、既にある使用済燃料1万7000トンを処理した場合、現在のLNG価格に換算すると約17兆円に相当します。日本は莫大な宝の山を持っているといえます。再処理し、最終処分する量を減らし、使えるものは使い切る、こういう方向に向かってエネルギー政策を着実に推進していかないといけません。