【原発ゼロの夏】電力の安定供給を考える(下-1) (6/6ページ)

2014.8.6 05:00

 石川 最終処分場については、課題ではありますが、処分場がないと再処理ができないということではありません。なぜなら必要になる時期は早くても30年先からです。廃棄物は熱を帯びていますので、すぐには地下に入れられませんから冷やすだけで30年から50年は必要です。とはいっても、場所を選定してから概況調査と詳細調査で10年は必要になりますので、のんびりはできません。また、使用済燃料は再処理しなければいけませんが、それまでの間保管しておく必要があります。コスト面では、原子力をベースロード電源として活用すれば、十分サスティナブルなレベルであり、5年、10年のズレでコスト面に大きな影響が出てくるものではありません。トイレなきマンション説、最終処分場がないから原子力を稼働させるな、は正にスローガンでしかなく、解決すべき具体的課題の一つであると断言します。

 市川 最終処分事業を推進していくためには、誰かがきちんと工程管理をする必要があります。

 石川 最終処分の問題は、原子力を持つ国に共通する課題です。日本人だけではなく、外国の学識者なども含め、国内外の英知を結集させるべきです。

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