こうした中、スカイマークは4月にエアバスと契約見直しの交渉を始めた。6機のうち2機は受け取り時期を遅らせ、残る4機は無期延期にするよう求めたものの交渉は難航。4月支払い分の前払い金8億円が未納になったこともあり、エアバスは7月、契約解除の通告を突きつけてきた。
スカイマークがすでに前払い金として支払った約260億円は返金される見込みは薄いという。さらにエアバスに対し約700億円にも上る違約金を支払う義務が生じる可能性もある。スカイマークの西久保慎一社長は「常識を逸脱した法外な違約金」と反発する。
国際線参入も計画見直し
スカイマークがA380の導入を決めたのは、国際線に参入して競争力を高めるためだった。8年の創業以来、「旧態依然とした航空業界に価格競争を持ち込み、航空運賃の低価格化に貢献してきた」(西久保社長)と自負しながら、同時に「国内線一本ではじり貧になる」(関係者)との危機感があった。
A380という話題性の高い機材による国際線の運航で、さらなる業容拡大につなげようと、23年にエアバスと契約。23年3月期の売上高は前期比40%増の580億円、最終利益は約2・4倍の63億円と、拡大を続けていた業績も計画を後押しした。