だが、ボーイングも負けてはいない。全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスが今年3月、ボーイングとエアバスから計70機の最新鋭機を“まとめ買い”したときに、高価格の中・大型機は全てボーイングが受注して牙城を守り、巻き返しに成功した。これらの商談では、エアバスとボーイングが値引きなどをちらつかせ、受注合戦を展開したとされる。
エアバスは、今年8月にボーイングの777に決まった政府専用機の後継機種をめぐっても、自社機材の提案を検討した経緯があり、昨年の日航からの大量受注の余勢を駆って日本市場での存在感向上に余念がない。A350に対抗すべく、ボーイングも次世代の大型機「777X」の開発を急いでいる。(森田晶宏)