トヨタ車の「意図しない急加速」が指摘され、被害を名乗り出たユーザーがテレビに相次いで登場。トヨタは「(急加速の原因とされる)電子制御システムに問題はない」と説明を繰り返したが、全米で“トヨタたたき”が巻き起こった。
騒動は豊田章男社長が自ら公聴会に出席して真摯(しんし)に謝罪したことで収束に向かい、米運輸省も最終的に「電子制御システムに欠陥は発見できなかった」との調査結果を出した。
一方、高田重一郎氏の長男に当たる現会長の重久氏は、大量リコールをめぐり記者会見を行わず、米国での公聴会にも出席していない。コンプライアンスに詳しい郷原信郎弁護士は「ここまで騒ぎが大きくなる前に、タカタが主体的に説明責任を果たすべきだった」と指摘する。
終わりが見えないリコール騒動。他社の失敗を教訓にして信頼回復の道を歩むことができるのか、タカタの対応が問われている。(田辺裕晶)