【浜松物語】都市向け小型車でいよいよ四輪参入か 「あり得る。今研究中」…ヤマハ発・柳弘之社長(下) (2/2ページ)

2015.5.12 05:00

 --四輪事業の動向に注目が集まっている

 「四輪はあり得ると思う。とくに欧州では都市化が進み、コンパクトカー市場ができつつある。すでにプロトタイプ(試作)のコミューター『モティフ』を一昨年の東京モーターショーで発表した。その基本的な考え方を踏襲しつつ、どんな車種が本当に良いのかについて、今研究を進めているところだ。新興国の都市も大きいので、今後、新しい街にフィットする乗り物が出てくる可能性がある」

 --マリン事業も好調だ

 「北米で需要の回復が進んでいる。一昨年に船外機の累計生産台数が1000万台を超え、世界市場で圧倒的な信頼を得ている。(船底から吸い込んだ水を後方に吹き出し推進する)『マリンジェット』を中心とするウオータービークルも、あるカテゴリーでは当社がトップシェアだ」

 --中期経営計画(2013~15年)の営業利益目標を1年前倒しで達成した

 「まもなく次期中期経営計画(16~18年)が始まるが、一回り、二回り大きな個性ある企業を目指す。成長しても個性的な企業でありたい。『選択と集中』とは真逆の戦略をとっており、小さくてもキラリと光るビジネスがあればやり続けようというのが、当社の事業観だ」

                   ◇ 

 リーマン・ショックでヤマハ発動機の業績が悪化した頃、ジャパンラグビートップリーグに加盟していた同社チームでは、多くの選手が去っていった。残った選手は、社員として業務をこなした後に練習に打ち込み、2月の全日本選手権大会で初優勝を達成した。この勝利を機に、社内の一体感が最高潮に達している。

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