ソニー・ミュージックエンタテインメントのような大手でも、IoT分野への関心を示していた。エデュケーション事業部がKIDSTONEという新プロジェクトとして提案した「フィジタルプロジェクト」の第1弾製品「クラフトがっき」。木製のクリップのようなものに挟まった紙の上に、銀色のインクで8本の線が思い思いの形で引かれ、その先にキャラクターや動物などの絵が描かれている。線や絵に左から順に触れていくと、紙から離れた場所に置かれたタブレットから、ドレミファソラシドの音階が聞こえてくる。
銀色の線や絵は、電気を通すインクで描かれていて、人が触れることによって線の根元にあるデバイスが動作し、タブレットなどに信号を送って音を出す。音の種類もギターやピアノ、トランペット、ドラムといったものに変えられる。子供が自由なお絵描きを楽しみ、音楽を奏でて楽しめるデジタル玩具として浸透していきそうだ。