名古屋より東は…
棒ラーメンは昭和34年に販売が始まり、九州では抜群の知名度を誇るまでになった。かさばらずに持ち運びができると登山愛好家の評判を呼び、全国のアウトドアショップの定番商品にもなった。それでも、あくまで“地域限定”のロングセラー商品だとのイメージは強い。
在福岡の民放テレビ番組で、棒ラーメンの認知度を街頭で調査した場面が放送された。大阪など西日本の消費者は商品名を答えられたが、名古屋以東は、ほとんど答えられなかった。
その結果に、マルタイ社員は「東日本で知名度を上げなければならない」と奮起した。関東エリアへの進出を狙い、「九州を食す」シリーズは開発された。
即席ラーメン業界の競争が激しくなる中で、マルタイは平成21年に西部ガス執行役員だった酒見俊夫氏(現社長)が社長に就くと、経営体質を改善し、売り上げを挽回していった。