往路5区を独走する青山学院の神野大地選手=2日、神奈川県箱根町【拡大】
金栗の後輩、東京教育大出身の坂田氏は完全中継にあたり「駅伝の精神を変えてはならない」と話した。しかし、時を経て、ドラマ性追求のあまり、ウエットな視点が増えてきたことは否めない。人気の箱根駅伝に傾注するあまり、選手間に“燃え尽き症候群”も生まれた。
ロード練習重視は、逆に箱根が世界に通用するマラソン選手育成の壁になっているとの声を聞く。有望高校生の獲得合戦は関東圏への偏重を生み、資金投入で成績が左右される状況ももたらした。隆盛の陰でこうした負の要因も指摘しておきたい。
それでも箱根駅伝は日本人が好むメディア・スポーツとして続いていくに違いない。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)