■イオン・LINEも
携帯大手から回線を借りて通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)の“格安スマートフォン”市場が急拡大している。基本的な通信料金が大幅に安くなるのに加え、最近では端末も充実し、販売店も増加。通話定額制や一部のデータ通信が無料になるなどサービスも高度化し、大手から乗り換える人も目立ってきた。今年に入り、流通大手のイオングループが本格参入したほか、今夏には対話アプリ最大手のLINEも参入する予定で、競争はさらに激化しそうだ。
乗り換え抵抗感薄れ
「メールアドレスが変わりました。新しいアドレスは…」
小学生の子を持つ都内在住の女性。最近こうしたメールを何通か受け取った。変更先のアドレスはグーグルの「Gメール」だったという。大手から格安スマホに乗り換える場合、番号持ち運び制(MNP)で電話番号は変わらなくても、いわゆる“キャリアメール”と呼ばれる大手のメールアドレスは手放さなければならない。これまで、その面倒さや抵抗感が、乗り換えの壁となってきたが、その抵抗感が薄れてきたようだ。