2014年からMVNOの販売代理店として格安スマホを販売してきたイオンリテールによると、今年に入り20~30代のユーザーが増加。市場の広がりを実感し、自らMVNOへの参入を決めたという。従来は初めてスマホを買うのに料金を抑えたい40~50代の中高年層が多かったが、現在は若いスマホの買い替え層にも需要が拡大している。
調査会社のMM総研の調べによると、格安スマホを提供する独自サービス型のMVNOの回線契約数は15年9月末時点で前年同月比76.1%増の約406万回線。今年3月末には510万回線、来年3月末には770万回線に達すると見込まれる。格安スマホの専用カウンターを増設しているヨドバシカメラは、「携帯大手3社の合計の販売台数を10とすると、(MVNOなどと契約する)SIMフリーは2、3ぐらいの割合だが、1年後には4、5までいくだろう」(通信サービス商品事業部の松月俊雄事業部長)とみる。