三菱自動車の燃費データ不正問題で、国交省への報告を終え記者会見をひらき、記者の質問を聞く相川哲郎社長=4月26日、東京・国交省(早坂洋祐撮影)【拡大】
--スケジュールがタイトだったのか
中尾副社長「いろいろな車種を実験しているので、スケジュール的には厳しかったのだろうと思っている」
--実測データがないということはかなり大きな問題だと思うが、幹部陣は把握していなかったのか
中尾副社長「申し訳ないが、把握できていなかった」
--実測したデータについては、実測したけどだめだったから保管していないのか、燃費訴求車以外は実測を全くしていないのか
中尾副社長「途中で測っているものはあるが、最終的な走行抵抗を出す際に、二駆から四駆に上がった際にどれだけ抵抗が上がるものか、面積が上がった際の知見を持っている。その知見に基づいて走行抵抗を設計している。本来的にやるべきところを、今回は実測していない」
--実測していないことについての認識はあったのか
相川社長「当時これが経営サイドに認識していたかどうかというと、おそらく認識していないと思う。ここまでの実務的なことまでは通常、報告されない」
--実測していないことについてはどのように考えているのか
相川社長「とんでもないことだと思っている」
--そもそも2013年2月『デイズ』でデータを不正処理したことが発端にみえるが、そこで不正したので、つじつまを合わせるために他のモデルや年式切り替えをするときに実測をする意味が無くなってしまったということか
中尾副社長「そういう考えがあったと思う」
(続く)