好業績なのに… セコムの会長・社長解職劇 後任社長は「成長見込めない」 (1/2ページ)

2016.5.12 23:52

セコム社長に就任した中山泰男氏

セコム社長に就任した中山泰男氏【拡大】

 セコムが発表した“異例”の人事が、市場関係者に波紋を広げている。前会長の前田修司氏(63)と前社長の伊藤博氏(64)を解職し、後任社長には常務だった中山泰男氏(63)が11日付で就任するというものだ。同社は平成28年3月期まで4年連続で最終利益が過去最高を更新。好業績下での異例の人事の背景には、経営陣の根深い対立があったとみられる。

 12日の東京株式市場では、セコム株が一時160円安の8353円まで売り込まれた。主力の警備事業を中心に、業績拡大を続けた前田氏と伊藤氏の退場劇を市場は不安視し、セコム株は13円安の8500円で取引を終えた。

 市場の動揺を招いたのは解職の理由だ。11日に一人で会見した中山氏は「前田氏は約7年にわたり強力なリーダーシップを発揮したが、副作用として自由な気風が失われた」「(前田氏と伊藤氏の)2人の経営では中長期的な成長が見込めない」などと説明した。

 前田氏は平成22年に社長に就任。26年に代表権のある会長に就き、後任の社長には伊藤氏が就任した。社長、会長在任中に前田氏へ権限が集中して自由な社風が失われ、社内では提案が通りにくい状況も生じていたという。

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