【京都発 輝く】世界を驚かせた京大発EVベンチャー「GLM」 事業の転機はトヨタからの“移籍組” (6/6ページ)

2016年9月のパリ・モーターショーで世界初公開したGLMの次世代車「G4」。19年の量産開始を目指す(同社提供)
2016年9月のパリ・モーターショーで世界初公開したGLMの次世代車「G4」。19年の量産開始を目指す(同社提供)【拡大】

  • 小間裕康社長
  • イチ押し!の「トミーカイラZZ」

 ≪イチ押し!≫

 ■トミーカイラZZ バイクのような爽快感

 GLMが初めて市販した電気自動車(EV)「トミーカイラZZ」は2人乗りのスポーツカーだ。価格は税抜き800万円と高価だが、2014年の発売以降、数十台が売れた。大きな売りが「バイクに乗っているような爽快感」(同社広報担当の河内玲央さん)。最高時速180キロ。アクセルを踏み込めば数秒で時速100キロまで到達する。オープンカーでかすかなモーター音しかしない分、加速するたびに風をより強く感じる。総重量は約850キロで一般的な軽自動車より軽い。ただ1回の充電で走ることができる距離は約120キロにとどまるため、改良も検討している。

 具体的には、7月の国の自動車保安基準改正に合わせ、素材大手、帝人の最新技術を活用。今秋以降に販売するZZはフロントガラスをポリカーボネート樹脂製に切り替え、窓の重さを3割軽減する。

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