2020年東京五輪・パラリンピックの大会公式エンブレムを発表するエンブレム委員会の宮田亮平委員長(右)と王貞治氏=25日午後、東京都港区【拡大】
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、新しい大会公式エンブレムを発表し、公開していた最終候補4作品の中から、日本の伝統色である藍色の四角形を組み合わせたチェック柄の作品A「組市松紋」を選んだ。作者は東京都在住のアーティスト、野老(ところ)朝雄さん(46)。組織委は昨年7月に一度、エンブレムを発表したが、盗用疑惑が拡大して白紙撤回。異例の選び直しを経て、大会のシンボルマークがようやく決まった。
エンブレム委員会の宮田亮平委員長は、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長ら21人の委員による1回目の投票で作品Aが過半数の13票を獲得したことを明らかにした。輪をデザインした作品Bが1票、「風神雷神」がモチーフの作品Cが2票、朝顔をイメージした作品Dは5票だった。