韓国製の未承認カラーコンタクトを宣伝したとして大阪府警に摘発された輸入代行業者の通販サイト。女性にとって目元は魅力を強調する最も重要な部分だが、“美の探求”には危険もつきまとう【拡大】
綿棒でこすって色が落ちるのは、色素がレンズの内面や表面に印刷されているからだ。では、こうしたレンズを使っているとどうなるのか。日本コンタクトレンズ学会理事でワタナベ眼科(大阪市)院長の渡辺潔さん(60)は「色素がサンドペーパーのように角膜やまぶたの裏側をこすって、出血する。ひどい人は視力が低下してしまう」と話す。
渡辺院長によると、比較的安全なのは、レンズとレンズの間に色素を挟む「サンドイッチ構造」のカラーコンタクト。だが、「そうでない粗悪な製品が多く出回っていて、目のトラブルを引き起こしている若者が後を絶たない」と嘆く。
だが着色方法だけでなく、元素材のレンズにも問題がありそうだ。
同学会が昨年行った調査によると、目の障害の原因になったカラーコンタクトの9割は、韓国や台湾で製造されている「グループI」と呼ばれるものだった。