著者が主張する趣旨はこうだ。根拠の乏しい(高血圧などの)「基準」によって、勝手に「病気」にされ、「薬」を服用するハメになってしまう。そもそも、自覚症状もないのに薬を飲んだり、医者にかかったり、健康診断を受ける必要はないのだ(よけいなカネがかさむし、心だって不安になる)。
大体そんなに“薬漬け”になったら、逆に人間本来の自然治癒力が衰えてしまう。しかも、薬の怖い副作用について患者に十分な説明がされているとは思えない。いやいや、そもそも「薬の効能」なんてどれほどあるのか?
とにかく、バッサ、バッサと斬りまくる。「ホントか?」と首をかしげる向きにも、手術や投薬の結果を詳細に追ったデータが科学的に証明しているのだ、と、一歩も引かない。さぁどうする?(アスコム・1100円+税)
評・喜多由浩(文化部編集委員)