■医者にかからず薬も飲むな
信じるも、信じないもアナタ次第…。まずそう言っておきたい。逃げを打つようで恐縮だが、それほど中身は刺激的で、既成概念とはまるで違うことが書かれている。何しろ、元気で長生きをし、穏やかに老衰で死にたければ、できるだけ医者にかからず、薬も飲むなというのだから。
がん治療のリスクを指摘したベストセラーで脚光を浴びた著者が今回は「薬」を俎上(そじょう)にのせた。やり玉に挙げられた医・薬の業界にとっては、まさに怖い劇薬であろう。
かぜ薬、胃腸薬、頭痛薬-。テレビからひっきりなしに流れるCM。本書によると、薬局の数はコンビニ(4万店以上)より多い約5万4千店(平成23年)。65歳以上が1年間に使う薬代は、医者の処方箋によって出される薬局調剤医療費だけで約12万円(同)。日本人ほど薬が好きな民族はいないらしい。
それだけではない。健康診断を受けたら、「高血圧」や「高血糖」の基準を超えている、と指摘され、たちまち薬の服用を勧められる。いったん飲み始めると、多くは死ぬまで止められない。人間ドックで「がん」が見つかると、「手術や抗がん剤治療」が一般的だ。抗がん剤治療には嘔吐(おうと)や脱毛など苦しい副作用を伴う場合が少なくない。