大阪市危機管理室によると、記録が残る昭和30年以降、大阪市で不発弾が発見されたのは今回を含め87件目。多くは第二次世界大戦末期の米軍による大阪空襲時のものとみられる。
会議室の最前列には、本部長の浪速区長、副本部長の浪速署長、浪速消防署長、陸上自衛隊中部方面後方支援隊長らが並び、向かい合う形で並べられた約20個のテーブルに約100人の大阪市職員や警察官らが座った。記者は後方に設けられた報道関係者向けのスペースから取材した。
不発弾の作業中は半径約300メートル以内を立ち入り禁止区域とし、交通規制も実施する。区域内にある商業施設「なんばパークス」が開店時間を遅らせ、南海本線などの一部区間で運休の措置がとられた。
午前7時すぎ。処理にあたる陸上自衛隊中部方面後方支援隊第103不発弾処理隊の猪原卓也隊長(46)による手順の説明が始まった。