織田作之助も愛した看板メニュー「名物カレー」 大阪・ミナミの「自由軒」 (1/3ページ)

2016.7.16 17:10

若女将の吉田純子さん。店内には名言とともに織田作之助の写真が飾られている
若女将の吉田純子さん。店内には名言とともに織田作之助の写真が飾られている【拡大】

  • 織田作之助をはじめ、大阪ゆかりの作家や歌舞伎俳優、芸人に愛された「名物カレー」(手前)

 大阪・ミナミの繁華街にたたずむ明治43年創業の「自由軒」は看板メニュー「名物カレー」で知られる老舗だ。大阪出身の作家、織田作之助(1913~47年)も常連で、代表作「夫婦善哉」にもそのカレーが登場する。当時と変わらぬ味は、今も多くの人に愛されている。(加納裕子)

 「夫婦善哉」に登場

 のれんをくぐると、昭和のレトロな雰囲気が漂う。店内の真正面に、ペンを握って机に向かう織田の写真が。その額には「トラは死んで皮をのこす」「織田作死んでカレーライスをのこす」と書かれている。

 「2代目店主の父が織田作さんにいただいたサイン入りの写真です。最初はそれだけを飾っていたんですが、父が感謝を込めてこの文章を考えました」と若女将(おかみ)、吉田純子さん(64)が説明してくれた。

 吉田さんがかつて2代目に聞いた話によると、織田は近くで買った本を懐に入れ、よくふらりと店内に入ってきた。隅の席に座り、小説の構想を練るように思案しながら静かに食べることが多かったという。

《楽天地横の自由軒で玉子入りのライスカレーを食べた》

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