コチュジャンと豆板醤(とうばんじゃん)の違いは?とよく聞かれますが、豆板醤は中国の辛味調味料で、そら豆のみそに唐辛子の塩漬けを加えたもので、辛味と塩味が特徴。コチュジャンは朝鮮半島で発達した辛味調味料で、米やもち米などを麹で糖化したものに唐辛子を入れて熟成させたものが基本。辛味と麹による甘みがあるのが特徴です。料理に辛味とともに甘味、コクを加えたい場合はコチュジャンがお薦めです。コチュジャンにごま油、しょうゆ、ねぎのみじん切り、おろしにんにくなどを加えて、焼き肉のたれにしたり、マヨネーズに加えて野菜スティックのディップとして使ったり…。いろいろお試しください。(文:管理栄養士 牧野直子/撮影:今泉有美子/SANKEI EXPRESS)
■まきの・なおこ 料理家、管理栄養士、ダイエットコーディネーター。「スタジオ食」代表。1968年、東京生まれ。女子栄養大学卒。おいしくてからだに優しく、元気になるレシピ、健康的なダイエット方法まで提案し、幅広く活躍中。著書も多数で、近刊は「適塩・低カロリー ひと目でわかる料理手習い帳」(池田書店)、「100歳までボケない常備菜で10分レシピ」(家の光協会)。