≪岩手県陸前高田市 村上愛季さん≫
岩手県陸前高田市で200年続く老舗醸造会社「八木澤商店」に入社した村上愛季さん。八木澤商店は震災で蔵や工場、事務所などすべてを失ったが、「雇用をやめれば地元から人がいなくなる」と内定を取り消さず新入社員を受け入れた。「無我夢中の3年間でした。大変な時に入社したが、周りの人に恵まれ、この会社で本当によかった」と村上さん。(2014(平成26)年2月19日)
八木澤商店の入社式に臨んだ村上愛季さん。岩手県陸前高田、岩手県大船渡両市内の企業3社が合同で入社式を行い、新たな社会の門出を祝福された。(2011(平成23)年4月6日、岩手県陸前高田市)
≪宮城県本吉郡南三陸町 佐藤輝稀君(9) 夢斗君(6) 聖也君(5)≫
津波被害からわずか1週間後の宮城県本吉郡南三陸町。変わり果てた町を見渡そうとのぼった高台で、小さな先客に出会った。
佐藤輝稀(てるき)君(9)と夢斗(ゆめと)君(6)の兄弟。その高台にある自宅は無事だったが、家のすぐ手前まで流されてきた車の残骸や壊れたカメラなどが遊び道具になっていた。母親の幸子さん(42)は末っ子の聖也君(5)をおんぶして少し離れて見守っていた。