【メジャースカウトの春夏秋冬】恩師であるローイ・カーピンジャー氏(左)と大屋博行氏(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当)=1月18日、米国(大屋博行さん提供)【拡大】
ただ、ブレーブスが熱心に田中投手の調査をしたことは事実だ。私自身、昨春の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をはじめ、国内の球場にも何度も足を運んだ。ドムニック・チティーGM補佐も来日し、田中投手がプロ野球新記録となる21連勝を達成した西武ドームでの試合を視察した。
チティーGM補佐がこのとき、「獲得に動くなら、(日本円で)100億円を超える争奪戦になるかもしれない」と話していたことが印象的だった。そして、その予想が現実のものとなった。
夏から獲得合戦
日米メディアの報道では、ヤンキースのほかにも、ドジャースやダイヤモンドバックスなどが獲得意思を持っていたと報じられた。私が聞いたところは、10球団ほどが興味を示していたようだ。
私が提出したリポートでは、過去の日本人投手の中でもトップに近い評価だった。球団サイドとしては、先発3本柱の一角を担う投手を探しており、その評価に値する投手と報告した。