【メジャースカウトの春夏秋冬】恩師であるローイ・カーピンジャー氏(左)と大屋博行氏(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当)=1月18日、米国(大屋博行さん提供)【拡大】
米の怪物投手らと競う
昨年(2013年)末、日米間の入札制度が、最高入札額の1球団のみが交渉権を得られる仕組みから、約20億円を上限に入札した全球団に門戸が開かれる制度に大きく改変された。田中投手は新たな制度での第1号での移籍だ。
金銭的に余裕がある球団を利したことも交渉に影響しただろう。獲得したヤンキースにとっても、交渉に動いた球団にとっても、まだメジャーで1球も投げていない投手に100億円を大きく超える額を提示することは、大きな賭けだったはずだ。
ヤンキースは過去、入札制度で獲得した井川慶(けい)投手(現オリックス)に5年総額2000万ドルを支払いながら、井川投手が活躍できず、口さがないニューヨークのメディアから痛烈に批判された。