地震対策大綱の体系=2014年3月30日現在、※カッコ内は作成年【拡大】
政府は南海トラフ巨大地震に備え、被害を減らすための数値目標などを盛り込んだ基本計画を決めました。
Q そもそも南海トラフとは何ですか
A トラフというのは英語で「細長い溝」という意味です。静岡県の駿河湾から九州東方沖にかけて、深さ約4000メートルの溝が延びていて、これを南海トラフといいます。
Q どうして溝ができたのですか
A 西日本が乗っているプレート(岩板)に向かって海側から別の岩板が押し寄せ、年数センチのスピードでもぐりこんでいます。その境目に溝ができたのです。
Q なぜ地震が起きるのでしょうか
A 海側の岩板がもぐり込むと陸側の岩板も下に引きずられ、耐えきれなくなって元に戻ろうとはね上がる際に地震が起きます。南海トラフ沿いには東海地震、東南海地震、南海地震の震源域が並んでいると考えられています。この3つが連動すると、巨大な地震が起きます。広範囲にわたって海底が動けば、大津波が発生します。