チリ北部では2日午後11時43分(日本時間3日午前11時43分)ごろにも、M7.6の地震があった。米地質調査所(USGS)は余震との見方を示している。この地震による死傷者の情報は入っていない。
≪3・11の教訓 早い準備スムーズ対応≫
チリでの大地震発生から1日近く経った4月3日未明、日本にも津波が到達した。幸い目立った被害はなかったが、震源から遠いことも影響し、津波注意報の解除まで15時間もかかった。ただ、事前に津波の到達時刻が予想されたため、気象庁や自治体は2日夜から警戒を呼びかけ、住民も心の準備ができたようだ。専門家は「津波は低くてもあなどってはいけない」と、危機意識の重要性を指摘している。
今回の津波で、東日本大震災で被災した岩手、宮城各県などの沿岸自治体は、2日夜の段階で津波注意報が3日未明に予想されることを住民に周知。幅広く避難勧告を出したり、避難所を早期に開設したりと、スムーズな対応を進めた。ただ、避難所を訪れた人は意外に少なかった。