今回の展覧会では、前・後期でそれぞれ東京国立近代美術館の工芸品や食器、ジュエリーなど所蔵品が約100点ずつ展示される。総展示数は140点を超えるが、そのうち約60点を占めているのがポスターだ。ポスターは、工業化による商品の量的な生産を背景に、この時代を象徴するアート、メディアとなった。
その草分けとなったジュール・シェレ(1836~1932年)の作品3点と、アール・ヌーヴォーの代表作家ミュシャの作品3点も展示。絵画に近かったポスターが、装飾あふれる“デザイン画”に変貌する過程が見て取れる。
ポスターでは、杉浦非水(1876~1965年)の「三越呉服店 新館落成」(前期)なども展示。アール・ヌーヴォーが彩った大正期の街を彷彿(ほうふつ)させる。(原圭介/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「アール・ヌーヴォーとアール・デコ-ヨーロッパのデザインと工芸」 4月26日から6月29日まで、横須賀美術館(神奈川県横須賀市鴨居4の1)。休館は5月12日、6月2日の月曜。一般800円、高大生、65歳以上600円、中学生以下無料。(電)046・845・1211。