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知床半島最奥の地 赤岩 海草密生 まるで水中の森 (2/4ページ)

2014.8.13 13:15

潮が引くと海岸に大量のコンブが現れ、小さなカニや貝が潮だまりにひしめいていた=2014年7月29日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)

潮が引くと海岸に大量のコンブが現れ、小さなカニや貝が潮だまりにひしめいていた=2014年7月29日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)【拡大】

  • 水浴びを終えて立ち上がるヒグマ。海はヒグマにとって絶好の避暑地であり食料庫である=2014年7月25日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)
  • 赤岩の夜明け。漁師の朝は早い=2014年7月29日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)
  • 手作業でならされた浜に丁寧に干されたコンブ=2014年7月29日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)
  • 海に潜るとスガモやコンブが海中の森のように密生していた=2014年7月30日、北海道目梨郡羅臼町(伊藤健次さん撮影)
  • 北海道目梨郡羅臼町・赤岩地区

 やがて船の性能があがり船足が速くなると、羅臼の港から通いで漁をする人が増えた。今、赤岩の番屋に滞在してコンブ漁をするのは、わずか3軒だけだ。人が去った番屋は潮風や雨雪で風化し、ひっそりと夏草に覆われていた。

 ≪番屋からの眺め 漂う原風景の精気≫

 そんな赤岩の古い小屋のひとつに、長谷川家の番屋がある。現在、羅臼で観光船を営む長谷川正人船長(53)が子供の頃に過ごした番屋だ。今では信じられないが、わずか2キロほどの赤岩の浜に50軒ほど番屋があったという。

 「鍋、釜、犬、猫みんなひっくるめて舟に積んで赤岩へ行ったんだ。子供の頃はまだ相泊にも港がなくて、羅臼から5時間から7時間くらいかかったもんだ」

 赤岩を引き上げてから数十年。傾き始めた番屋の補修を兼ねて、7月末に1週間ほど赤岩に滞在してきた。

 人にもクマにも

 赤岩に入ってまず驚くのは浜辺の海草だ。ちょうど干潮になった水際にはスガモやコンブが猛烈に密生し、足に絡みついてうまく歩けない。素潜りしてみると揺れ動く長いコンブにとり囲まれ、前も見えず怖いほどだ。潮だまりには小魚やカニ、貝がわらわらとうごめいている。

夢と覚悟が

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