六国史(りっこくし、奈良~平安前期に天皇の動静を中心に編纂された国史)【拡大】
古代中国で、皇帝一代ごとの記録をまとめていたものが日本にも伝わり、奈良時代から平安時代前期にかけて、天皇の動静を中心とした国史が編纂された。
「日本書紀」「続日本紀(ぞくにほんぎ)」などに続き、文徳天皇の代である850(嘉祥3)年から858(天安2)年の8年間を記録した「日本文徳天皇実録」、清和、陽成、光孝天皇の3代にあたる858年から887(仁和3)年までの29年間を記した「日本三代実録」の計6部が編纂され、「六国史(りっこくし)」と総称されている。
その後、天皇・上皇の命によって政府・国家がつくる実録は途絶えていたものの、明治時代になって再び編纂されるようになり、明治維新直前に在位した孝明天皇の事跡を調査する専門組織が設けられて、「孝明天皇紀」が編纂された。
「明治天皇紀」もこれに続き、1914(大正3)年に編纂の専門組織である「臨時帝室編修局(当初は臨時編修局)」が設けられて編纂が始まった。18年9カ月かけて1933(昭和8)年に完成。長らく公開されてこなかったものの、明治百年記念事業で68(昭和43)年から13冊(索引1冊を含む)を順次刊行した。