脱水症状と低体温
人が水分を取らずに生存できる限界が3日間とされ、災害発生から72時間以上がたつと生存率が著しく低下する統計データもあり、生死を分ける「壁」といわれる。
阪神大震災では建物の倒壊現場から救出された被災者の生存率は発生当日が80.5%、3日目が21.8%だが、4日目になると5.9%にまで低下した。
東日本大震災で災害医療コーディネーターを務めた東北大病院の石井正教授は、その要因として脱水症状と低体温症を挙げる。だが一方で、「72時間はあくまで目安で、現場でそうした時間が意識されることはほとんどない。チャンスがゼロにならない限り救助活動は続けられる」と指摘した。
神戸大病院救急部の西山隆教授も「経験上言われていることで、科学的に証明されていない。環境や状況によっては生存は可能だ」と話す。
実際、東日本大震災では宮城県石巻市で、80歳女性と16歳男性が217時間後に救出され、2008年の中国・四川大地震では生き埋めの男性が100時間後に生還したこともある。
「必ず見つけ出す」。「無事を信じる」。捜索活動は夜通しで続けられた。(SANKEI EXPRESS)