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【Message from the Ocean】ニューカレドニア、バヌアツ ジュゴン 人懐っこい理由は… (1/4ページ)

2014.9.1 15:45

人魚のようにも見えるジュゴン?_イルカのような三角形の尾びれを持っているのがジュゴン。そうでないのがマナティだ=2012年10月25日、フランス領ニューカレドニア島(越智隆治さん撮影)

人魚のようにも見えるジュゴン?_イルカのような三角形の尾びれを持っているのがジュゴン。そうでないのがマナティだ=2012年10月25日、フランス領ニューカレドニア島(越智隆治さん撮影)【拡大】

  • 半水面でジュゴンと陸地を撮影。これだけ岸の近くまで姿を見せてくれる=2012年10月25日、フランス領ニューカレドニア島(越智隆治さん撮影)
  • 黙々と好物のウミヒルモという海草をむさぼり食べるジュゴン=2012年10月25日、フランス領ニューカレドニア島(越智隆治さん撮影)
  • 素潜りして、ジュゴンとのツーショットを自分撮りしてみた=2012年10月25日、フランス領ニューカレドニア島(越智隆治さん撮影)
  • 空から見たフランス領ニューカレドニア島の最大都市、ヌーメア。ニューカレドニアは「天国に一番近い島」と呼ばれ日本でも人気のリゾートだ=2012年10月22日(越智隆治さん撮影)
  • フランス領ニューカレドニア島の最大都市ヌーメア。バヌアツ共和国(首都はポートビラ)
  • フリーの海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん(本人提供)

 オーストラリア南部を中心に、熱帯から亜熱帯にかけてのインド洋と太平洋の広い地域に生息する海の哺乳類ジュゴン。その個体数は約10万頭といわれる。沖縄でもたまに目撃情報があり、8月17日には、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先となる名護市辺野古の東方沖でジュゴンとみられる海獣がヘリコプターから確認された。

 南太平洋の島国、ニューカレドニアとバヌアツに、ジュゴンの撮影で訪れたときのことだ。どちらの国にも、ジュゴンが生息していることは知っていた。今までに、パラオやインドネシア、オーストラリアなどで偶然遭遇したり撮影したことはあった。しかし、とてもシャイな性格なので、なかなか写真にしっかり収められない。うまい具合に撮影できたことはなかった。

 しかし、この2つの国では、ある海域にとても人懐っこいジュゴンがいて、かなり接近して、というか目の前で一緒に泳ぐことさえできるという情報を得た。そこで両方訪れることにしたのだ。

 最初に訪れたのは、ニューカレドニア。首都ヌーメアから車で約2時間半の、町も何もない静かな海岸だ。ここに、1頭のオスのジュゴンが姿を見せる。長いときには1日中、この海岸近くで餌になるウミヒルモという海草を食べたり、遊んでいたりするのだという。

ウエットスーツの上から甘噛み

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