首相は一昨年12月の第2次安倍内閣発足時にも、小渕氏に入閣を要請していた。このときは「ありがたいが、もっと勉強してからお願いしたい」という小渕氏側の考えで、結局、閣僚ではなく財務副大臣に落ち着いた。
その小渕氏を、世論が分かれ原発再稼働問題も所管する経産相に充てたのは、首相が小渕氏は重責を担えると判断したためだ。盟友的な存在である高市(たかいち)早苗総務相や山谷(やまたに)えり子拉致問題担当相のほか、43歳の有村治子女性活躍担当相を初入閣させたのも、政治家として飛躍を期待してのことだろう。
「(6人の女性は)いずれも重要政策を担うポストだ。十分そのポストに就く能力のあるメンバーだと確信している」。首相は記者会見でこう強調した。(SANKEI EXPRESS)