日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2014年4月2日、千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
家庭や学校での役割をもう一度見直していただきたいと思うと同時に、欧米の教会に代わるべき寺院は葬儀や法事ばかりでなく、法話から倫理道徳を教える場を積極的に持つべきだと思います。たとえ躾をされ知識があっても、五常五戒などの倫理道徳を知らなければ動物となんら変わりません。仏教説話には悪を戒め正しい心を持つためのお話がたくさんあります。皆さまも機会があれば法話を聞き、心の宝を増やしていただきたいと思います。(尼僧 鈴木日宣(にっせん)/撮影:伴龍二/SANKEI EXPRESS)
■すずき・にっせん 1961(昭和36)年6月、東京都板橋区生まれ。音楽が好きで中学では吹奏楽部に入りクラリネットを担当。高校生の時、豊島区吹奏楽団に入団。音楽仲間とともに青春時代を過ごす。
7年間社会人を経験したあと内田日正氏を師として26歳で出家。日蓮宗系の尼僧となる。現在は千葉県にある寺院に在住し、人間界と自然界の間に身をおきながら修行中。