災害の2日前には実家で一緒に夕食を食べた。「風呂では背中を流してくれたのに」と泣き崩れた。
避難所となっている安佐南区緑井の佐東公民館。ピーク時に500人だった避難者は34人まで減った。自宅に戻れず、1カ月ここで暮らしてきた男性(74)も、最近ようやく仮住まいが決まった。「暑かった季節が過ぎて、肌寒くなった。あのときは考えもしなかったが、今は雨や雷になると、逃げなければという意識になった」と心境の変化を語った。
早朝からボランティア
安佐南区中須の災害ボランティアセンターには早朝から行列ができ、午前8時半の時点で300人が申し込んだ。市によると、この1カ月で全国から延べ3万6000人が参加し、泥のかきだしなど復旧作業を手伝った。
団体職員の山田麻衣子さん(26)は仙台市から駆けつけた。東日本大震災では祖母の家が津波に襲われたという。「ひとごとと思えずにここに来た。見慣れた風景が壊れるのは悲しいこと」と被災者の気持ちを思いやる。「1カ月がたっても人手が必要な状況にかわりはない。話を聞いて、寄り添ってあげたい」と話した。(SANKEI EXPRESS)