26人の大半は共和党議員だが、民主党からも3人が加わっており、オバマ氏の足元からも対応への不満が持ち上がっている形だ。上院でも民主党のビル・ネルソン上院議員(72)が「感染国からの不要な渡航や新たなビザの発給を一時的に停止すべきだ」としている。
米国では9月30日、国内で初めて感染者が確認された。9月中旬にリベリアの首都モンロビアで感染者の女性に接触していたリベリア人男性で、20日に米国に到着。4日後に発熱などの症状を訴え、病院に隔離されて治療を受けていたが、10月7日に死亡した。出国時には「エボラ出血熱の感染者と接触してない」と虚偽の申告をしていたという。さらに12日、テキサス州ダラスの病院でこの男性の治療に関わっていた看護師の女性が、エボラ熱に感染していることが確認された。
経済への悪影響も懸念
米国ではリベリア人男性が空路で入国していたことから、2003年の新型肺炎(SARS)の流行時にように、航空客の減少など経済活動への悪影響も取り沙汰されている。感染者確認の翌1日には米航空会社の株価がそろって下落した。